第65回通常総会を開催

更新日:2023年04月04日

 3月22日、水土里ネット鹿児島の第65回通常総会が鹿児島市のマリンパレスかごしまで開催され、会員141名(うち、書面議決者81名)が出席した。

 総会の開会にあたり、宮路会長が多数の出席に対しお礼を述べた後、「ロシアによるウクライナ侵攻を契機とした原材料価格や原油価格の高騰により、さまざまな物価が上昇し国民生活に大きな影響を及ぼしており、また農畜産現場においても生産・管理コストが大幅に上昇し、農業経営に支障が生じている。このような情勢を受け、政府においては「食料・農業・農村基本法」の総合的な見直しに向けた検証が進められている。
 国の令和5年度の農業農村整備事業関係予算は、令和4年度補正予算と合わせて6,134億円が確保された。国家安全保障戦略など、厳しい予算折衝の中でこれだけの予算額を確保できたことは、皆さまのご協力とご理解を賜りながら、関係機関に対して農業農村整備の重要性と必要予算の確保を訴えてきたことと、進藤先生、宮崎先生をはじめ、県選出の国会議員の皆さま方のご理解とご支援によるもので、改めて敬意を表するとともに、心より感謝申し上げる。
 本会では、「食料・農業・農村基本計画」を踏まえた「土地改良長期計画」に基づき、この予算をしっかりと活用しながら、農地の大区画化・汎用化などの整備とその集積・集約化、また畑地かんがい施設の整備促進に加え、スマート農業の展開に向けた基盤整備を推進するとともに、中山間地域におけるきめ細やかな基盤整備や農村の振興に資する水土里サークル活動支援などを積極的に推進する。
 また、土地改良区におかれては、複式簿記会計の円滑な運用が行えるよう引き続き支援を行うとともに、男女共同参画の推進にかかる女性理事登用についても将来の組織体制の強化・発展のため、昨年発足した「かごしま水土里ネット女性の会」の活動と合わせて目標達成に向けた取り組みを推進してまいるので、ご理解を賜りますようお願いする。
 このように、令和5年度も本県農業農村のさらなる発展のために関係機関と連携しながら、これまで培ってきた経験と技術を活用し積極的に貢献していくとともに、会員皆さま方のニーズをしっかりとくみ取り、期待に応えるよう役職員一体となって取り組んでまいるので、より一層のご支援とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げる」と挨拶した。

 次に、表彰が行われ、濱田 勲・末吉町土地改良区理事長、山下明伸・笠野原土地改良区事務局長が県知事賞を受賞したほか、土地改良功労者表彰など33名が表彰された。

 続いて、塩田康一・鹿児島県知事、田之上耕三・県議会議長並びに宮﨑敏行・九州農政局長より祝辞を賜り、また、二階俊博・全土連会長からの祝電が披露された。

 その後、議案審議に入り、議長に選任された宮原千年・思川土地改良区理事長の進行のもと、提出された11議案はすべて可決承認された。

 提出議案及び決議文の内容は以下のとおり。

 ◎提出議案
《第1号議案》 令和3年度事業報告並びに一般会計・特別会計収支決算及び財産目録の承認について
《第2号議案》 令和4年度一般会計・特別会計収支補正予算の決定について
《第3号議案》 定款の一部改正について
《第4号議案》 規約の一部改正について
《第5号議案》 監査細則の一部改正について
《第6号議案》 令和5年度事業計画の決定について
《第7号議案》 令和5年度会費等の賦課基準並びに徴収方法の決定について
《第8号議案》 令和5年度役員報酬の決定について
《第9号議案》 令和5年度一般会計・特別会計収支予算の決定について
《第10号議案》 令和5年度一時借入金の最高限度並びに借入方法及び余裕金預入先の決定について
《第11号議案》 役員の補欠選任について

 第65回決議

    
       挨拶を述べる宮路会長               県知事表彰を受ける
                              濱田・末吉町土地改良区理事長

    
       県知事表彰を受ける             塩田・鹿児島県知事による祝辞
     山下・笠野原土地改良区事務局長

    
  議長を務める宮原・思川土地改良区理事長        本会職員による決議案の朗読

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